父とのいちばん古い記憶
- えんど はっぴー
- 2022年6月21日
- 読了時間: 1分
その記憶は、必ず、僕が便座に座っているところから始まる。
トイレは人がギリギリ3人、入れるくらいの大きさで、ドアは開いている。
僕は、トイレに座っていて、目の前には父がいる。
僕:「このボタンなあに」
父:「それはお尻を洗うボタンだよ」
僕:「押していい」
父:「大きくなったらね」
僕:「押したい」
そして、僕はボタンを押した。
くすぐったくて、便座から離れ、横へ逃げた。
ウォシュレットから放たれた水は、父の洋服をやさしく濡らした。
(多分、ウォシュレットの水圧は弱〜中)
ウォシュレットの水を浴びる父が本当に楽しそうで、笑った。
しかし、それは楽しいことではなかったようだ。
父は、水を受け止めながら、必死に停止ボタンを押した。
そして、一呼吸置いて、、、
「もう今日は、ディズニーランドいかないからね!!!」と父に叱られる。
ここで記憶は、終わる、、、。
そのとき、お尻を洗うボタンを押すのは、自分にはまだ早かったんだと、反省しました。
あの後、父と僕は、ディズニーランドにいったのだろうか、、、。
ちなみにウォシュレットの水は普通の水道水だそうです。
だからなんだって話ですよね。お父さん、ごめんなさい。
ウォシュレットの水を浴びた父と今は別々に暮らしていますが、最近、離れたことで父を感じるエピソードがありました。
それはまた、次の機会に。
コメント