全身で味わう、コーヒー。

休日の朝、天気が良くても、雨が降っていても、続けていることがある。

それは、時間をかけて、一杯のコーヒーを淹れること。

季節の豆の袋をあたらしく開けたとき、

新しい季節の風が吹き抜けた心地になるのが好き。

豆を容器にうつし替えるときの涼しげな音、

コーヒーグラインダーで挽いているときの硬い音から細かい音に変化する音色が好き。

あんなにコツコツして可愛かった豆が、フワフワのサラサラになる感触が好き。

コーヒーメーカーにセットをして、抽出ボタンを押したあとの、

何をするでもなく待っている時間が好き。

香り、音、手触り、時間がかさなって、コーヒーを飲む気持ちを盛り上げる。

買って飲むコーヒーもおいしいけど、自分で淹れたコーヒーは、もっとおいしい。

コーヒーを、全身で味わってみませんか。